「別れさせ屋と探偵の違いとは」

別れさせ屋は、探偵社がやっていると認識されていることが多いです。実際に探偵社が、業務の一つとして行っているケースもありますが、別れさせ屋=探偵というわけではありません。そもそも、この両者、厳密にはやっている仕事の内容が異なります。どのような違いがあるのか説明したいと思います。

<探偵の主な仕事は調査>

日本における探偵の役割といえば、何かしらの調査です。もちろん警察などの公的機関ではありませんので、あくまで民間業者ができる範囲での調査です。探偵社がやっていることで最も有名なものが、浮気調査でしょう。自分の夫や妻、あるいは彼氏や彼女が浮気しているかどうかを調べてほしいという依頼を受け、尾行などにより調査をします。その結果を依頼人に伝えるまでが、探偵の仕事です。他にも素行調査をすることがあり、気になる人物が過去にどういった経歴を歩んできたのか、どんな生活をしているのか調べることもあります。
また探し物をしたり、人を探したりなど、調査や聞き込みなどをすることが主な仕事です。よく映画やドラマにあるように、警察と協力して事件を解決したりすることはまずありません。意外と地味な仕事なのです。
依頼内容も、艶っぽいものが多く、大抵は恋愛の発展での相談です。ただ、結婚している夫婦であれば、浮気調査の結果、離婚や慰謝料の話になることがあるため、ある人にとっては重要な存在になっています。

<別れさせ屋は調査プラスアルファ>

一方、別れさせ屋が行っているのは調査だけではありません。調査した上で、ターゲットに対して別れさせるための工作をしなければなりません。調査までであれば、探偵社が行っている業務とほぼ同じですが、そこから更に突っ込んだことをしなければなりません。特に工作をする際は、実際のターゲットに接近する必要があるため、ばれてしまうリスクはかなり高くなります。
そうした点を見ても、探偵業よりも別れさせ屋の方が、非常に難しく危険な仕事であることが分かるのではないでしょうか。別れさせ屋は、調査を行うため、探偵業登録をしなければなりませんが、やっていることは違うということです。